2013/12/06

英雄の帰還 「ホームランド」シーズン1第1話

 「楽天ブックスの無料配信」で「ホームランド(HOMELAND)」を観ました。

 2013年の10/1からTBSの地上波で「ホームランド」が放送されています。
 知らなかった!と気づいた時には5話まで放送終了してました。

 そこで動画配信で観ようと探したけど、huluでは2013年12月現在まだ配信されていません(早く配信して~!!)。
 ★追記★
 2014年11月、hulu(フールー)でも配信がスタートしました。現在シーズン1が見放題です。


 ■シーズン1第1回をざっくり言うと・・・

 CIAの女性エージェント、キャリー・マティソンはイラクでの任務遂行中に“米軍人捕虜がアルカイダに転向させられた”との情報を得る。その後、イラク赴任中に8年間消息不明だったため死亡したと思われていた米海兵隊のニコラス・ブロディ軍曹が、米軍によってアフガニスタンのアルカイダの基地から奇跡的に救出される。英雄として帰還したブロディこそ、アルカイダのテロ計画に関与しているスパイだと疑うキャリーは、恩師ソールに協力をあおぎ独自の調査を開始する。(詳細は下記へ↓

 相関図はこちらがおすすめ→Dlife「ホームランド」相関図


 ホームランド(HOMELAND)
 シーズン1 第1話「英雄の帰還」 ストーリー


 CIAの女性エージェント、キャリー・マティソンはイラクのバクダットで車を刑務所に走らせていた。129人の市民を爆死させた罪で1年前から勾留されていた男ハサンが、突然死刑になるという情報を得たからだ。

 賄賂を使って刑務所に入り、ハサンに面会したキャリーは、情報をくれたら家族の安全を保障すると提案する。迷った末、ハサンは何らかの情報を、キャリーの耳元でささやく。

 10ヶ月後。

 アメリカに戻ったキャリーはCIA本部の会議で、2003年から8年間行方不明で、死亡したと思われていたアメリカ海兵隊のニコラス・ブロディ軍曹が、アフガニスタンのアルカイダの基地から奇跡的に救出されたと知らされ、一人不安な表情で会議を抜け出す。

 CIAの建物の外でキャリーは、恩師でもあり直属の上司でもあるソールに「アメリカ人の捕虜が、転向した」とハサンから聞いた言葉を伝える。「転向」とはつまり、大物テロリストのアブ・ナジール側の人間に寝返ったという意味だとソールに説明するキャリー。「今頃どうしてその話を?」と問うソールに、アメリカ人の捕虜が、本当にイラクやアフガニスタンにいるとは知らなかったと答えるキャリー。

 あと22時間で帰国するブロディこそ、その寝返った捕虜ではないかとキャリーは疑い、ソールに盗聴器を仕掛けて尾行するべきだと強く主張するが、「できるわけがない、落ち着け」と言うソール。

 ドイツのラムシュタイン空軍基地で、帰国の準備をするブロディ軍曹は、報告会への出席を促され「先に妻と話したい」と言う。その頃、アメリカの妻ジェシカは、ブロディ軍曹の元同僚のマイクとベッドで情事の最中だった。ベッドサイドの電話が鳴る。「ジェシカ、俺だ、ブロディだ」突然かかってきた電話に動揺するジェシカ。急いで帰宅し、娘と息子に父親の生存と帰国を伝える。

 アメリカに向かう飛行機の中、青ざめた顔のブロディ。
 その頃ブロディの家族は、ブロディを迎えるため、空港に出かけていく。
 ブロディ宅が留守になったのを見届け、ブロディ宅に侵入するキャリーと連絡係ヴァージル、その弟マックス。ブロディ宅の全部屋に、隠しカメラと盗聴器を仕掛けるよう、ヴァージルとマックスに指示するキャリー。

 飛行機のトイレで吐くブロディ。予定されていた副大統領同席のセレモニーを遅らせろとCIA副長官に連絡する軍関係者だが、とにかく英雄らしくさせろと命じるデイビッド副長官。飛行機が着陸し、家族の待つ控室にまず現れるブロディ。抱き合うブロディと妻ジェシカ。副大統領に面会し、ファンファーレが鳴る中、家族とともにセレモニーに参加するブロディ。テレビ中継されるセレモニーをキャリーが見ている。スピーチで、仲間や家族に涙ながらに感謝の意を述べるブロディの姿を、疑いの眼差しで見つめるキャリー。

 キャリーは自宅のモニターに転送される、ブロディ宅の隠しカメラの映像と盗聴器の音声を確認する。翌日のブロディの報告会に出席させてもらえるよう、ソールに頼み込み、許可をもらう。

 ブロディの妻に掛かってくる無言電話。ぎこちない様子のブロディと妻ジェシカ。ベッドルームでキスをする二人だが、ブロディがシャツを脱いだ瞬間、体中に残る拷問の傷跡を見て、ジェシカが動揺する。そのあと、激しく愛しあう二人。一部始終をキャリーが自宅から、隠しカメラの映像で監視している。

 翌朝、寝坊したキャリーは、精神安定剤を飲み、急いで報告会へ向かう。報告会でキャリーはブロディに、一緒に捕まったウォーカー伍長はすぐに殺害されたのに、なぜあなただけ8年も生かされていたのかと問いかける。「自分にも謎です」と答えるブロディ。アブ・ナジールに会ったことはあるかと尋ねると、「いいえ」と答えるブロディだが、キャリーの差し出したアブ・ナジールの写真を見ているうちに、過去が蘇る。
 裸で宙吊りにされたブロディが地面に下ろされ、傷だらけの体で倒れこむ。水の入った容器を持った男が近づいてくる。倒れているブロディを抱き起こし、水を口に流しこむ男。ブロディが目を開けると、それはアブ・ナジールだった・・・・・・。
 その事を思い出しつつ、キャリーに「会ったことはない」と答えるブロディ。しつこく「本当に会っていないのか」と問い続けるキャリーはデイビッド副長官から注意されるが、「アブ・ナジールは多国籍軍への攻撃の調整役でした。捕虜の尋問なら買って出るはず」と主張する。しかし、ブロディは最後まで「会っていない」と言い続ける。

 携帯電話で妻のジェシカに「まだラングレー(CIA本部があるところ)だ。報告会が長引いている」と連絡するブロディ。しかし、報告会はすでに終わり、ブロディは車に乗っていた。出勤したキャリーの代わりに監視カメラのモニターをチェックしていたヴァージルから「ブロディが妻に嘘を」と報告を受けるキャリー。

 ブロディを追跡してきたキャリーとヴァージル、マックス。誰かと公園で待ち合わせるブロディのそばに、盗聴器を仕掛け、車の中から望遠鏡で監視するキャリー達。そこへ現れたのは、ブロディと共に捕虜になって殺害されたウォーカー伍長の妻ヘレンだった。何の情報ももらえないのでウォーカーの最後が知りたいというヘレンに「聞いてもどうにもならない」と忠告するブロディ。それでも知りたがるヘレンに「殴り殺された」と語るブロディ。

 そのあとヴァージルはキャリーに、1錠の錠剤を見せ、クロザピン(統合失調症の治療薬)だろとたずねる。弟のマックスがキャリーの家で見つけた薬だった。「気分障害なの。22歳の時から戦っている」と答えるキャリー。重度の患者が飲む薬だ、ソールは承知しているのか?今回は話がなにかおかしいと言うヴァージルに「今さら、やめさせない」と怒鳴り、去って行くキャリー。

 キャリーが自宅に戻ると、ソールが家の中にいて、キャリーが許可もなくブロディ宅を盗聴、監視していたことがバレる。「テロを防ぎたい。あの時と同じミスは犯せない」と訴えるキャリー。「スパイと疑う根拠は何だ?」と問うソール。はっきりと答えられないキャリーに、「弁護士を雇え」と言い残し、CIAを解雇になるだけではなく、罪を問われて裁判になることを伝えて帰っていくソール。

 ブロディは自宅でパーティを開く。元同僚のマイクは、ブロディがいないところで、妻のジェシカに「3日前、君の子供たちに同居の話をしよとしていたのに」と言い「別れたいなら、本気じゃなかったと言ってくれ」と詰め寄る。ジェシカはそれには答えず、「彼は私の夫よ」と窓の向こうに見えるブロディを見つめはがら、マイクの腕に触れる。庭から二人の姿を見るブロディ。

 投げやりになったキャリーは、一人でバーに出かける。バーのモニターに、ブロディのニュース映像が映っている。バーのステージでは、生演奏のバンドがピアノやトランペットを演奏していた。モニターのブロディと、バンドの演奏を交互に見つめるキャリーは、あることに気づく。

 ソールの自宅に駆けつけるキャリー。
「右手よ、よく見て、音楽みたいなパターンがある」
 ノートパソコンを開いて、ブロディの映像を見せるキャリー。カメラに映る時に必ず、同じリズムで指を繰り返し動かしていることを、ソールに伝えるキャリー。
「何かの暗号だ」
 映像を見たソールも気づいて、キャリーの解雇と裁判はひとまず回避される。

 明け方、ベッドにブロディがいないことに気づく妻ジェシカ。
 早朝の街を走るブロディ。
 ウォーカー伍長の妻の言葉が脳裏に蘇り、過去の記憶が重なる。殴られているウォーカー伍長。殴っているブロディ。アブ・ナジールに会ったかと問うキャリーの声が蘇り、ウォーカー伍長を殴っているブロディの後ろで「もっと」とささやくアブ・ナジールの姿が蘇る。
 ウォーカー伍長を激しく殴り、死に至らしめるブロディ。泣き崩れるブロディをなだめるアブ・ナジールの記憶・・・・・。

 立ち止まるブロディ。息を切らして見つめるブロディの視線の先には、アメリカ合衆国議会議事堂がある。


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 初回はなんであれ、あらすじが長くなりますね。
 今回も長くてすいません。

 補足として、キャリーが言っていた「テロを防ぎたい。あの時と同じミスは犯せない」というのは911のことであると思われます。
 また、あらすじには書きませんでしたが、何かいわくありげなダイヤの指輪を、左手の薬指にしたり、外したりするキャリー。過去と関係あるのでしょうか。バーで声をかけてきた男には「恋愛を求めていないから」薬指に指輪をしていると言っていました。つまり、余計な声を掛けられたくないから、独身だけど既婚者のふりをしているということでしょうか?

 ブロディは初回から嘘をついているということが明らかでした。「ブロディはスパイか否か」という謎解きドラマかと思いきや、あっさり初回で「ほぼスパイ」のようなストーリー。

 ひょっとしてどこかで、大きくそれを覆すようなエピソードでもあるのかしら。
 しかし、妻ジェシカも浮気を黙っているし、キャリーはCIAに内緒で勝手に盗撮しているし、ブロディの子供たちまで、何か嘘くさい(特に姉のほう)し、このドラマ、皆が皆嘘をついているということかしら。

 主演のキャリー役はクレア・デインズ。ディカプリオと共演した『ロミオ+ジュリエット』で人気が出たそうですが、まあよくあるパターンで、映画でプチブレイクした俳優がテレビで再起をかけるパターンかしら。
 「24-TWENTY FOUR-」のジャック・バウアーことキーファー・サザーランドもかつては映画で3番手くらいの役を演じていた人。ジュリア・ロバーツと婚約したものの、婚約破棄して以降、あの人は今・・・て感じだったけど、「24」で見事返り咲きましたね。

 ちなみにこの「ホームランド」製作総指揮を務めたハワード・ゴードンは「24」でも製作総指揮を務めた人物。だから、キャリーは「女ジャック・バウアー」と言えなくもないですね。上司に無断で暴走するあたり、似ている・・・・。


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