2014/08/14

入れ替わった人生「オーファン・ブラック」シーズン1第1話

 動画配信サイトhulu(フールー)で「オーファンブラック(Orphan Black)」の配信がスタートしました。



【オーファンブラックの概要】
 2014年8月現在、Wikipedia(日本)にすらまだ登録されていない作品です。

 まずこのドラマ、2013年3月にカナダを皮切りに世界各国で放送され、関係者も予想しなかったほどのヒットとなりました。
 近年、大ヒットする海外のドラマといえばアメリカのケーブルテレビ局か、全米ネットの地上波チャンネルが制作するドラマがほとんどですが、このドラマはカナダのケーブル局SPACEとイギリスのテレビ局BBCのアメリカ支局の合作で、日本にも窓口がないため「日本の放送予定はない」と言われています。

 タイトルの「Orphan」とは両親のいない孤児のことなので、無理やり邦題に訳せば「孤児、暗黒」とか、「孤児、残酷」「邪悪な孤児」でしょうか。
 謎が多いという意味から「謎の孤児」ともいえるかな?英語力に今ひとつ自身がありませんが、"Black Orphan"じゃなくて"Orphan Black"という点も深い意味があると思います。
 アメリカに10年以上住んでいる町山智浩さんですら「タイトルの意味はまだわからない」と言っているようなので、タイトル自体が謎解きの要素のひとつになっているみたい。

 とにかく謎が謎を呼ぶ展開のようで、見始めたら止まらないそうです。

 日本では2014年8月2日からDVDのレンタルが開始。あとはhulu(フールー)、もしくはその他の有料動画配信サイトで視聴するかありません。

 レンタルより断然、定額「見放題」のhuluでの視聴がおすすめです。

 ★過去の全エピソードのリンクは→海外ドラマあらすじ一覧をご覧ください。

 ※現在、第1話のみエスピーオー海ドラのサイトで、無料動画か公開されています。
 こちら→オーファンブラック第1話 無料配信中

 ■シーズン1第1回 ざっくり言うと・・・
 約10ヶ月ぶりに故郷へ舞い戻った女性サラ。駅のホームで自分と瓜二つな女性に遭遇して驚く暇もなく、次の瞬間に女性は電車に身を投げ自殺。とっさに、残されたバッグを持ち去るサラ。女性のアパートへ忍び込んだサラは、行き詰まった自分の人生をやり直すため、自分と瓜二つの自殺した女性、ベスに成りすます計画を思いつく。しかし、ベスの職業が刑事であり、民間人を誤射したことで休職していると知ったサラは、ベスの貯金と車を手に入れ逃亡を図る。ところがそこへ、もう一人「カーチャ」と名乗るドイツ人の、自分にそっくりな女が現れる。(詳細は下記へ↓



オーファン・ブラック(Orphan Black)
シーズン1 第1話「入れ替わった人生」 ストーリー


 サラは交際相手のヴィクを灰皿で殴り、2万ドル分のコカインを奪って逃走。故郷の町ハクスリー駅に帰ってくる。

 身寄りのない孤児だったサラは、この街で里親のミセスSに育てられた。そして今、ミセスSの家には、サラの愛娘キラが預けられていた。

 サラは、荒れた今の生活をなんとか立て直し、娘のキラを引き取って暮らしたいと故郷に戻って来たのだが、駅のホームの公衆電話からミセスSに電話すると、キラの声すら聞かせてもらえず、冷たく電話を切られる。

 電話を切ったサラは、挙動不審なスーツ姿の女性が目に入る。
 ホームを行ったり来たり、ふらふらしているその女性にサラが近づいていくと、女性はバッグをホームに置き、靴を脱いで、上着も脱いで、その上着を丁寧に畳んで靴の上に置いている。
 サラの気配に気づいた女性が振り返る。その顔にサラは驚愕する。なぜならまるで鏡を見ているように、その女性の顔が自分に瓜二つだったから。
 しかし、その女性は驚く様子もなく、サラの目の前で、涙を流しながら走ってきた電車に身を投げる。女性は即死だった。
 駅員や客達が騒然として騒いでいる中、サラは身を投げた女性のバッグを奪って、駅から走り去る。

 サラはバッグの中の身分証から、自殺した女性の名は「ベス・チャイルズ」と知る。ほかには携帯電話が2台。部屋の鍵らしきものもあった。

 酒場で弟のフェリックスに再会するサラ。弟といっても血のつながりはなく、フェリックスサラ同様身寄りのない孤児で、共にミセスSの里子として育った義理の姉、弟の関係だった。フェリックスにコカインを売りさばいて欲しいと頼むサラ。娘キラを取り戻し、生活するための資金が必要だとサラは言う。そして駅で見た自分そっくりな女の自殺のことを話し、女のバッグにあった身分証をフェリックスに見せて、自宅に行ってみるつもりだとサラは言う。

 「ベス・チャイルズ」の自宅にやって来たサラは、ベスが経済的に余裕があり、真面目な生活をしていたようだと知る。さらにベスにはポールという交際相手がいるようだった。しかしそのポールも、週末までは戻ってこないとメモ用紙に書いてあったので、サラはしばらく、勝手にベスの自宅に滞在することにする。

 サラを追って、彼氏のヴィクがフェリックスの家にやって来るが、フェリックスは何も知らないと嘘をつく。そのあと「ベス・チャイルズ」の自宅にいるサラと電話で会話するフェリックスサラは郵便物から「ベス・チャイルズ」の預金が7万5千ドルもあることを発見する。「これを頂いて、キラと3人で逃げましょう」とフェリックスに提案するサラ。そのあとサラは、テレビで自分そっくりな女の鉄道自殺が「身元不明の女性」と報道されているのを見て、自分が「ベス・チャイルズ」に成りすます計画を思いつく。

 ベスの部屋にあった過去の映像を見て、ベスの特徴を研究するサラ。「ベス・チャイルズ」のサインの練習をし、映像の中のベスの口癖を練習し、髪色も染めなおしてベスに近づける。
 髪、化粧、服装を完全に「ベス・チャイルズ」に変えたサラは、本人になりすまして銀行へやって来る。

 その頃フェリックスサラの計画を助けるため、警察に電話して「昨夜、駅で自殺した女性は、知人のサラ・マニングだと思います」と伝えていた。

 サラベスになりすまし、銀行の支店長と会う。7万5千ドルの預金を現金で引き出したいというサラの依頼に、最初は難色を示す支店長だが、サラのたくみな話術で、翌日には現金で用意することを了承する支店長。さらにベスの貸し金庫の中身を確認するサラ。そこにあったのは「アリソン・ヘンドリクス」と「ベス・チャイルズ」「カーチャ・オービンガー」という3通の出生証明書だった。

 銀行を出たサラは、停車中の車が自分に向けパッシングのサインを送っていることに気づく。その時、目の前に止まった一台の警察車両から「何してる、車に乗れ!」と男が出てくる。一瞬逮捕されると勘違いするサラだが、男は「ベス、ふざけるな。遅刻だぞ」と言う。ベスになりすましているサラはようやく、男がベスの知り合いと気付き、ベスのふりをして助手席に座る。車内にあった書類から、男の名前はアート・ベルだと推測したサラは「アート」と呼びかけ、なんとか自分をベスと思い込ませる事に成功する。

 その頃フェリックスは、身元確認をするため死体安置室へやって来る。

 アートの車は警察署に到着し、そこではじめてサラは「ベス・チャイルズ」が刑事だったことを知る。さらに、ベス・チャイルズは何かの問題を起こし、その件で調査をされるようだった。とっさに「化粧室へ行かせて下さい」と言ったサラは、トイレでフェリックスの留守電に「ベスは刑事よ。計画中止」と連絡する。しかしその頃フェリックスはすでに、自殺した「ベス・チャイルズ」の遺体と対面し、遺体はサラ・マニングだと証言していた。

 サラは警察署のトイレで、苦肉の策で手洗い用の液体洗剤を一気飲みし、会議室へ戻ってくる。「ベス・チャイルズ」は、業務上の発砲により、民間人を死亡させた事故について聴聞(行政機関が、行為、決定をする場合に、相手方その他の関係人に意見を述べる機会を与えること)されるようだった。サラは突然嘔吐し、聴聞会は中止される。

 フェリックスは、部屋に再びやってきたサラの彼氏ヴィクにも「サラは死んだ。自殺したのよ」と語り、死亡診断書を見せる。再び死体安置室へ来たフェリックスとヴィク。ヴィクは「ベス・チャイルズ」の遺体を見て、サラと思い込み、泣き崩れる。

 サラはカウンセラーから「携帯を見て発砲した時のこと」を話せと再度要求されるが、「また今度、来るわ」と話をごまかし、「ベス・チャイルズ」の家に戻ってくる。フェリックスベスの家へやって来て、サラベスの貸し金庫から持って来た3通の出生証明書を眺めて、3人とも誕生日がサラと近いことに気づく。

 その夜、サラが一人でベスの家にいると、週末まで戻らないはずのポールが急に帰ってくる。サラをみて「何か違う」と言うポール。サラはポールに突然キスをし、抱きついて、誘惑。ポールの疑いを、セックスでうやむやにする。

 フェリックスの部屋に再度やってきたヴィクは、心の整理がつかないからサラのお別れ会か何かを開きたいと言い出す。渋々フェリックスは、地元の知り合いを集めて、今日お別れ会を開こうとヴィクを慰める。

 ポールが戻ってきたことで、バレないうちに姿を消そうと焦るサラ。ジムへ行くとポールに言って、荷物をまとめ部屋を出ようとする。車の鍵が見当たらないと言うサラに、「いつもの場所にあるだろ」とポールが鍵を差し出す。サラベスの車がジャガーだと知って「ナイス」とつぶやきながら車に乗り込みベスの家をあとにするが、その車の後ろを密かに警察署の同僚アートの車が尾行する。

 銀行へやって来たサラは、まんまとベスの預金を現金で受け取ることに成功する。そのあとベスの車でフェリックスの部屋にやって来たサラ。尾行してきたアートは、サラが車を降りたのを見届けると、鍵をこじ開け荷物を勝手にのぞいて、大量の現金がバッグにあることを見つける。
 一方サラは、フェリックスの部屋に入るが誰もおらず、「サラを送る会 アレンサンド公園」というチラシが数枚、テーブルの上にあるのを見つける。

 公園でサラの知人が集まり、焚き火を囲んで「送る会」を開いている。双眼鏡でその様子を離れた場所から見ているサラは、フェリックスに電話して「今、見てるわよ」と伝え、お金が手に入ったから、一緒に暮らそうと言う。そこへサラの育ての親ミセスSが、サラの娘キラとともに車でやって来る。「大変、キラがいる、私が死んだと勘違いされちゃう」とフェリックスに伝えるサラフェリックスは慌てて、ミセスSとキラを追い返す。

 一部始終を見届けたサラベスの車に戻ると、突然後部座席に女が乗り込んでくる。「ベスベス!なぜ返事をくれないの」とドイツ訛りの英語で言う女。車から降りて逃げようとするサラに「ベス!カーチャよ、なぜ会ってくれないの?」と女は言ってサングラスを取る。その顔を見たサラは混乱する。カーチャと名乗る女もまた、「ベス・チャイルズ」同様、自分にそっくりな顔をしていた。「ドイツ人ね、出生証明書を見たわ」と言うサラに「私が渡した」とカーチャは言って、激しく咳き込む。血を吐いたカーチャは「お願い、科学者の友達に会わせて」とサラに迫る。
 カーチャの話が理解できないサラは、「無理よ」と言い残して車で逃げようとする。カーチャは再び後部座席に乗り込んできて、相棒が尾行していると伝える。「ライトを点滅させたのは、あなた?」というサラの問いに「そうよ」と答えるカーチャ。
「一人だけど複数で家族はなし、さて私は誰・・・あなたはベスじゃない」
 と突然言い出すカーチャ。次の瞬間、何者かが車の外からカーチャを銃撃する。頭を撃たれたカーチャは即死。さらに銃弾が何発も撃ち込まれ、サラは慌てて車を走らせその場から逃げる。その時、ベスの携帯電話が鳴る。これまで何度も鳴っていたベスの携帯だが、サラは無視し続けていた。しかし、今度ばかりはサラも、一か八かで電話に出てみる。

 

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 これは、「クローン人間」がテーマのドラマだそうです。
 ネタバレになってしまうけど、何人も出てくるそっくりさんは、後々「クローン」ということが判明して、そこからストーリーが広がっていくそう。

 何がすごいかって、そのクローンも全部一人のタチアナ・マズラニーという女優が演じているということ。

 タチアナ・マズラニーは、「2010年の『トイレット』ではもたいまさこ演じる祖母と暮らすことになる三兄妹の長女リサ」を演じていたそうですが、「トイレット」自体観てないし・・・・。「かもめ食堂」の監督さんだそうです。第2弾が「めがね」第3弾が「トイレット」。

 そして町山智浩さんの解説によると、このドラマ、低予算のドラマだそう。
 確かに、最近流行りの「ウォーキング・デッド」などと比べると、お金かかってなさそう。何百人もの特殊メイクを施したエキストラが出てきたり、大きな建物や街ごとセットになっていたりという「ウォーキング・デッド」に比べたら、こちらは1話を見る限り、タチアナ・マズラニーが多重出演する際のCG処理くらいしかお金使ってなさそうだもの。

 それでもストーリーだけで、ぐいぐい引き込まれるそうです。
 続きが楽しみ。

 気になった方はhulu(フールー)で!

 ★過去の全エピソードのリンクは→海外ドラマあらすじ一覧をご覧ください。

 ★★ウォーキング・デッドのあらすじ一覧はこちら→ウォーキング・デッド あらすじ

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