2015/09/25

マリーの苦しみ「ブレイキング・バッド」シーズン4第3話

 ウォルターの義理の弟で元警察官のハンクは犯人との銃撃戦で傷を負い、下半身不随になって自宅ベッドで寝たきりである。妻マリーは家事と夫の世話で疲れきり、事件を起こして警察に捕まる。ハンクの根回しでマリーは釈放されるが、ハンクは警察仲間からゲイル殺害事件の相談を受ける。スカイラーは、思惑通りに洗車場を手に入れる。(詳細は下記へ↓

 動画配信サービス hulu(フールー)で「ブレイキング・バッド」を視聴しました。






ウォルターはラボに監視カメラが設置されたことに気づいて、悪態をつく。

 洗車場の契約に焦るスカイラーがウォルターの別居先にやって来る。今度にしてくれと言うウォルター。スカイラーはウォルターの顔に殴られたアザがあるのを見て心配し、危険がせまった時にはたとえ罪に問われるとしても、警察に自首して身の安全を確保して欲しいと言う。

 偽名で不動産物件を見学するマリー。離婚したとか、小さい子どもがいるなど、同行している不動産屋にデタラメな話を語るマリー。その後自宅に帰宅したマリーは、買ってきたスナック菓子が指定したものと違うと小言を言うハンクに苛立ちながら、もう一度買ってくると家を出て行く。

 ラボでの作業を終え、監視カメラが気に入らないとジェシーに言うウォルター。何か話したそうな雰囲気のジェシーだが、結局なにも話さずに帰って行く。

 弁護士のソウルは洗車場をあきらめてネイルサロンを買えと言う。あくまでも洗車場を買い取ると主張するスカイラー。私を見下し夫を侮辱した洗車場のオーナー、ボグダンが許せないと言ったスカイラーは、「度胸がないからウォルターは女をよこした」というボグダンの発言を伝える。その話を聞いたウォルターも腹を立て、絶対にあそこを買うと言い出す。

 マリーは再び別の不動産物件を見に行って、いもしない弟の話や、夫はNASAにいたけど退職して年金生活など、デタラメな話をする。不動産屋の女は、マリーが去ったあと壁に飾られた50州のスプーンコレクションが1本無くなていることに気づく。

 ジェシーの自宅はドラック常習者のたまり場となり、めちゃくちゃになっているが、自暴自棄のジェシーはそれを気に留めない。

 別の不動産物件を見に来たマリーは、前回の不動産屋の女がやって来て逃げ出す。車に乗り込もうとするマリーと、引きとめようとする不動産屋の女がもみ合いになり、マリーのカバンが落ちると、中からさっき盗んだ写真立てが出てくる。

 自宅にいるハンクに、警察にいるマリーから電話がかかってくる。「またやったのか」と呆れるハンク。その後、ハンクが根回しして、知り合いの警官がマリーを迎えに来る。
「帰りたいだろ?」
 とマリーに言う警官。固まって動かないマリー。そしてマリーは突然号泣し始める。

 自宅で洗い物をしていたスカイラーは、排水口を見て何かを思いつき、ソウルに電話する。
 数時間後、洗車場の敷地内で水質検査をした行政官らしき男は、洗車場のオーナー、ボグダンに「洗車場の排水から汚染物質が検出された。」と告げる。早急にろ過システムを新しくして、それまでは洗車場を営業停止にすると宣告する男。ボグダンはそんな費用はないと言い、法的な根拠はなんだと問う。離れた場所に停めた車の中で、携帯電話を片手に書類を漁るスカイラーは、携帯電話に向かって法的根拠をまくし立てる。行政官らしき男はヘッドセットから聞こえてくるスカイラーの言葉をそのままボグダンに伝えているが、混乱したボグダンは男の様子に気づかない。

 マリーを迎えに来た警官が再び、マリーの自宅にやって来る。
 警官はハンクに「お前の知恵を借りたい」と言って、ゲイル・ベティカーの殺害現場で見つけたノートを見せ、メスの精製工場と関係があるようだと問いかける。乗り気でない様子のハンクに、あとでもいいから見てくれとノートを置いて行く警官。

 ボグダンからスカイラーに洗車場を売り渡すと電話がかかってくるが、スカイラーは、あなたが失礼な人なので値段を負けろと言って電話を切る。横で驚いているウォルターに「駆け引きよ」と言うスカイラー。数分後、ボグダンから再び電話がかかってくる。

 ジェシーの家はドラック常習者のたまり場となり、廃人の集まりとなっている。ジェシーは札を丸めて、床に寝ている男の口めがけて投げる。別の男がそれを拾って、現金と気づいて驚く。
「お前ら、カネだ!」
 と、突然札束をばらまくジェシー。床の紙幣に群がる常習者たち。

 洗車場が計画どおり手に入ったことで、シャンパンを開け祝うウォルタースカイラー
 スカイラーのアイデアを「たいしたものだ」と評価するウォルタースカイラーのアイデアを実行するために、ニセ行政官の男をソウルが手配し、嘘の水質検査でボグダンを騙したのだった。
 シャンパンを飲んで「美味しい」と驚くスカイラーウォルターは、
「320ドルしただけある。ポル・ロジェの”サー・ウィンストン・チャーチル”だ」
 と言う。
 それを聞いたスカイラーは、私達は表向きは破産同然のはず。書類上はお金がないのだから、よく考えて行動して欲しいと訴える。ウォルターは、自分が高いシャンパンを買うところなど誰も見ていないと言うが、スカイラーはウォーターゲート事件を思い出すのよ、小さな間違いからほころびが生じ、破滅するのだと力説する。

 深夜、一人テレビを見ていたハンクは、ベッドのサイドテーブルにあったノートをようやく手にとって開く。



 水質検査のシーンを見て、ジュリア・ロバーツの映画「エリン・ブロコビッチ」を思い出したのは私だけではないはず(笑)。


 「エリン・ブロコビッチ」は実話を元にした映画で、工場の排水から汚染物質が地下水にまで浸透し、健康被害が出た人びとを法律で救うというお話でした。

 今回の水質検査はスカイラーの思いついたデッチ上げの嘘話で、水質検査をしていた男もニセモノの検査官でした。あれでころっとだまされたボグダンもどうかと思いますが、どうもこのあたりからスカイラーまで本格的にウォルターの共犯者になっていくようです。

 そしてマリーは以前、確か初回の頃、万引きのクセがあって、カウンセラーだかセラピストだかに定期的にかかっているという設定でした。
 ハンクの看護疲れで、再び昔の悪いクセが出たということのようでした。

 ところでマリーが盗んだ「アメリカ50州のスプーンコレクション」というのは何でしょう?ちょっと気になりました。アメリカではメジャーなコレクションなの?日本で言うところの、一昔前のペナント(大昔か)みたいなものかしら?

 気になった方、視聴はぜひhulu(フールー)で(dtvでの「ブレイキング・バッド」の配信は2015年末で終了しました)。



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