2015/05/21

第3章「ハウスオブカード 野望の階段」シーズン1第3話

 動画配信サイトhulu(フールー)で話題の海外ドラマ「ハウスオブカード」を見ました。
 ※huluでの配信は終了しております。

 教育改革法案を議会で可決させるべく、全米最大の2大教員組合との交渉が大詰めを迎えたフランク。その時、彼の地元選挙区であるサウスカロライナ州ガフニーで交通事故死した少女の両親が、事故を町の名物である桃の形の給水塔のせいにして市を訴えそうだと聞き、フランクは地元に急行する。フランクのライバル政治家が、事態をフランクのイメージダウンに利用しかねないからだ。ピーターは愛するクリスティーナが転職するかもしれないと言い出したのを機に、ドラッグに依存する自分に向き合う。妻クレアは別の団体にいるジリアンを「CWI」に引き抜こうとする。


ハウスオブカード1-2<<前 HOME 次>>ハウスオブカード1-4
★過去の全エピソードのリンクは→海外ドラマあらすじ一覧をご覧ください。

 フランクの地元選挙区であるサウスカロライナ州ガフニーには、奇妙な桃の形をした給水塔がある。地元の名産でもある桃を型どった、ご当地名物のような建造物である。
 しかしある日、その桃の給水塔を見て「あの桃、女性器みたい」と運転中に彼氏にメールを送った17歳の少女が、それが元でその直後に事故死。郡の行政官オレンは、フランクをおとしいれるために、少女の両親に「市を訴えて裁判を起こせ」と焚きつける。その情報を知ったフランクは、教育改革法案を議会で可決させるべく、国内最大の教員組合との交渉を進めていたが、「今なら騒ぎを封じられる。芽を摘まねば」と部下のダグラスに忠告され、急遽地元サウスカロライナ州ガフニーに急行する。

 その頃妻のクレアは、自身が代表を勤めるNPO法人CWIに、独力で井戸を掘るNGOを立ち上げた女性ジリアンをスカウトしようとしていた。

 ゾーイは編集長に呼び出されオーナーであるティルデンから直々に「感服した」とお褒めの言葉をもらうが「情報源はどこ?」というティルデンの問いかけに「答えられない」と言う。それでもティルデンはご満悦で、編集長のトムに「ゾーイの記事を日曜版の一面に」と指示する。

 地元に着いたフランクは早速行政官オレンの元へ直接出向くが「桃生産組合から献金をもらい、給水塔の存続を主張してきたお前が悪い」とオレンはフランクを非難する。「ピーターズの引退で第4選挙区に空きが出る。君の当選を助けよう」とフランクが提示した条件も「興味ない」とオレンは拒否する。

 墓地をランニングしていたクレアは突然「こんなところを走るなんて、死者への敬意はないの?」と、墓地にいた老女から怒鳴られる。

 教員組合との交渉に、地元から電話で参加するフランク。その一方で、地元での話し合いにも参加したフランクは、「もし裁判になったら、陪審員は17歳の少女に同情し市は裁判に敗れて多額の賠償金を請求されて破綻する。市の職員は失業し、自分はオレンに選挙で敗れる」と前置きした上で、市長や市の職員の前で次々と解決案を提示していく。

 下院議員のピーターは、交際相手であり秘書でもあるクリスティーナから転職を考えていると言われ、公表できるような正式なカップルになりたいと打ち明けられる。

 少女の追悼集会で、少女の両親におくやみをのべようとするフランクだが、少女の父親から罵られ、その場にいた行政官オレンからも追い返される。しかしその集会を主催した牧師を見つけたフランクは、ある頼み事をする。

 ピーターは夜、自宅で、隠し持っていた違法薬物を洗面所の流しに捨てる。そして「よそへ行かないでくれ」とクリスティーナに伝える。しかしクリスティーナの態度は微妙だった。

 地元の自宅に戻ってからも、フランクは夜を徹して行われている教員組合との交渉に電話で参加している。そこへ妻のクレアから電話がある。「庭のチューリップは君が植えたのか?」と問うフランクに「去年の秋にね」と答えるクレア。およそ園芸などに興味を持ったこともない妻の行いに笑うフランクフランクは「巨大な桃と死んだ少女のことを今は忘れたい。もっと話してくれ」と言う。クレアは墓地で老女から罵られた事を伝えようとするが、そこへゾーイからフランクにメールが来たことで会話は中断する。

 メールで会話するフランクゾーイ。「明日見てて、投げキスを送る」とゾーイはメールする。翌朝、ニュース番組のインタビューに出演したゾーイは、編集長のトムに関する質問の時「大スキ、私のよき師よ」と言いながら、カメラに向かって投げキスをする。それを微笑んで見ているフランク

 朝、日課のランニングをしているクレアは、墓地の前まで来るが引き返す。

 地元のガフニーで、教会の日曜礼拝に出席したフランクは、前日に牧師に頼んでおいた予定通りに、参列者の前でスピーチをする。参列者の中には、事故死した17歳の少女の両親もいた。「憎しみ」について語り始めたフランクは「誰もが神をすら憎んだ事があるはず」と言い、少女の両親の心の痛みに理解を示す。さらにフランクは、自分の父が43歳で急死した時も、父はまだ若く夢もあったはずだと神を憎んだと言いつつ、カメラ目線になって「父の夢など知ったことか。母も愛してなかった。何の価値もない人生。早く死ねてよかっただろう」と本音を漏らす。「世界で最も愛する人物を奪われた」と演説では建前を語り、聖書の言葉を引用して「憎しみに惑わされることなく、ただ神を愛すのだ」と演説するフランクに、少女の母は涙を流す。

 テレビ出演を終えたゾーイは、編集長のトムから「一面記事とテレビで調子に乗るな」と非難され、1ヶ月間のテレビ出演禁止を言い渡される。

 礼拝が終わって地元の自宅に戻ったフランクは、教員組合との交渉は決裂と電話で聞いて「戻りしだいすぐに決着をつける」と、ロビイストのマーティに伝えつつ、サンドイッチを自分で作っている。部下のダグラスに「必要なら自分が戻るまでドアに鍵をかけてでも組合員を返すな」と指示して電話を切ったフランクは、リビングのソファーに座っている少女の両親にサンドイッチとポテトサラダを出す。

 風邪で体調の悪いジリアンの自宅に、クレアが直接訪ねてくる。健康保険もないと言うジリアンに、クレアは自分の担当医を紹介するから必ず医師に診てもらうようにと言う。更にクレアは、ジリアンが高給のグーグルの仕事を断った事を知っていると言い、私は彼らとは違うと語る。

 フランクの教会でのスピーチと、自宅でのもてなしに少女の母は心を開くが、父親はまだ納得がいかない。「私の辞職がお望みなら、そうする」というフランクの発言に、父親も少し態度を変える。やがてフランクの説得に、態度を軟化させる様子の少女の父親。フランクはカメラ目線で「こっちが腰を低くすれば、決してノーと言えない」と本音を語る。

 日曜日も仕事をするピーターに、クリスティーナは「私が残ると決めたら、それは自分のため」と言いおいてからピーターの仕事を手伝う。

 行政官オレンの自宅にやって来たフランクは、庭の芝刈りをしているオレンに向かって「少女はシートベルトをしていたから、ガードレールがあれば用水路に落ちて死ぬこともなかったはずだ。だが郡の行政官はガードレールの設置を怠った」とオレンを責める。さらに市に送電線を引く申請が業者から2年おきにあるが、申請を許可すればオレンの敷地を送電線が通ることになり土地は買い上げられ、「君はこの美しい家を失う」と脅す。しかしフランクは「皆ハッピーが 一番だ。君は4区から、私は5区から出馬でこの家も安泰、桃の件も水に流そう。議会で会うのが楽しみだ」と言って去る。

 フランクに、テレビ出演に関する助言を求めたゾーイは、編集長を裏切ってテレビに出ればいいと言われる。

 ワシントンに戻ったフランクは、地元の自宅から持ち帰った白いチューリップを、自宅の妻に届けるよう同行した警備員に言付ける。警備員はクレアが自宅にいなかったため、合鍵で中に入り、花瓶にチューリップをいけてテーブルに飾る。そこ頃クレアは墓地で、若い男女がいちゃつく様子を見て笑みを浮かべている。

   
 墓地のシーンは何かの暗示でしょうか。
 あと、あそこまで編集長がゾーイを怒って、テレビ出演禁止を言い渡すのも何かこの先の伏線のような気がします。

 交渉決裂と言われた教員組合との話し合いもおそらく、フランクが戻って来たことでうまくいくのではないでしょうか。

 ちょっとあまりにも、上手く行きすぎな感じもしないでもありませんが、おそらくこれから先、思いもよらない番狂わせなどを描くために、最初のほうではフランクの「辣腕ぶり」を強調して表現しているのだと思います。
 さしづめ「アメリカ政界版のジャック・バウアー」てとこでしょうか(今のところ 笑)。

 気になった方、視聴はぜひhulu(フールー)で!

ハウスオブカード1-2<<前 HOME 次>>ハウスオブカード1-4
★過去の全エピソードのリンクは→海外ドラマあらすじ一覧をご覧ください。

ランキングに参加しています
にほんブログ村 テレビブログへ